信じ込まされていること:臓器源のほとんどは死刑囚だ

1999年から2005年にかけで30倍に跳ね上がるなど、中国での移植件数は2000年以来、激増してきました。政府認定の169の移植病院に課せられた許容量の最低条件に基づくと、年間6万から10万件の移植が行なわれてきた可能性があります。国際機関によると中国での死刑執行は年間数千人と推定されており、その数は2000年より減少しています。さらに中国政府は2015年より死刑囚からの臓器の使用を停止すると約束しています。

過去20年にわたり中国での死刑執行数の減少を多くの資料が示しています。一方、2000年以降、中国での臓器移植件数は急増しています。この開きは、司法審査手続きの見直しにより死刑囚の数がさらに減少した2007年に大きくなります。自発的ドナーの数が低く横ばいしている中で、公的な臓器源からは説明のつかない格差は顕著になっています。

信じ込まされていること: 中国での免疫抑制剤の使用量から、年間1万件の移植数が裏付けられる

事実:2006年、中国国内での免疫抑制剤市場は、ほぼ100億元(1600億円)でした。製薬会社は100社以上あり、免疫抑制剤の種類は30種近くありました。 この市場は、30万人以上の患者を支えてきた可能性があります。2000年から2006年にかけて、平均5万から6万人と算出され、中国政府発表の年間1万件をはるかに上回ります。

中国の移植専門病院ではほとんど、輸入でなく国内生産されたものを利用しています。IMSのような製薬販売に関する国際的なデータは、中国の製薬市場の一部しか反映していません。

信じ込まされていること: 強制臓器収奪が2006年に明るみに出て以来、中国での移植件数は徐々に減少している。

2006年に国際的に注目されて以来、中国の政府と病院は、 移植件数や移植病院数が徐々に減少したかのような印象を与えるよう、公表している移植データの数を収縮させました。

しかし、2006年以降、移植産業は成長を続けてきたことが調査で明らかになりました。臓器移植は2000年以来国家戦略の一部に組み込まれてきており、国家、軍、民間の機関が、臓器移植の研究・開発・促進に多額の投資をしてきました。病院は移植専用ベッドを増やし、病棟を新設し、より大きな建物へと移動しています。医療班には数多くの移植手術が求められ、日夜を問わずにこなしています。移植専門の政府幹部、黄 潔夫(おう・けつふ)は、数年のうちに169軒の認定病院を300ないし500軒にまで増やす計画があると発表しています。

信じ込まされていること: 中国では年間約1万件の移植が行われている

2〜3軒の移植センターでの移植件数を合わせただけでも、この公式数値を1千件は上回ります。 政府が課す移植病院が備えるべき最低の許容量に基づき、中国では年間6万〜10万件の移植が行われていると、リサーチ・センターは推定します。

二つの臓器源が曖昧にされています。一つは死刑を宣告された囚人でもう一つは無実の人々の非合法的な殺害です。後者ははるかに多いのですが、中国政権は存在を認めておらず、停止する気配もありません。

信じ込まされていること: 中国では、現在、自発的ドナー制度を臓器源とする

中国での臓器移植は1970年代に始まりましたが、2003年まで自発的ドナーは皆無でした。中国では2010年以前に臓器提供制度はありませんでした。国家の臓器提供制度は2014に導入されました。2015年末の段階で、中国での試験的な臓器提供・分配制度でのドナー数は、意味のある規模には至っていません。

2006年の時点で、親族間の生体腎移植は極めて珍しいものでした。中国の衛生省はこのような移植を奨励するより制限することを繰り返し提案してきました。親族間の移植手術のほとんどは虚偽です。

中国での大量の臓器件数に比べ、自発的ドナーは取るに足らない数です。

信じ込まされていること: 中国では一人のドナーから複数の臓器を取り出し、数名のレシピエントに移植する

中国政権は国営メディアを通して、一人のドナーの臓器がいくつかの移植手術に使われる場合があると公言していました。(自発的ドナーと死刑囚を含む)臓器源の数と移植件数の公式数字との格差を説明するために、中国衛生省の高官は一人のドナーから数個の臓器を利用する可能性を指摘してきました。

このような効率性が適用できる例はほとんどないことが判明しています。中国の移植センターでの臓器の活用は、他国の十分に設立した機関に比べてはるかに低いことが明らかとなりました。2013年8月末まで、中国には全国的な臓器配分ネットワークが存在していませんでした。組織適合は特定の病院や地域内で行われていました。最近まで、一人のドナーから数個の臓器を摘出し移植する能力のある病院は中国にはほとんど存在しませんでした。単一のドナーから複数の臓器を利用することは、年間の移植件数を支える臓器源の説明にはなりえません。

良心の囚人からの臓器収奪が21世紀に大規模に行われることがどのように可能となったのでしょうか?

中国の共産党政権下では、良心の囚人は「国家の敵」というレッテルを貼られ、系統的に悪魔化され人間性を剥奪されています。良心の囚人の身体は自由裁量で利用できる国家資源として扱われています。

中国では1970年代から小規模で処刑された囚人から摘出された臓器を移植に用いるようになりました。その後、数年にわたり、無実の囚人である拘束されたウイグル人、チベット人、中国家庭教会の信者の臓器が使われるようになりました。 中国での移植制度の大規模な発展は2000年に始まります。中国共産党が法輪功撲滅運動を始めた時期にあたります。