ここ10年間、大規模で利潤の高い臓器移植産業の供給のために、中国政府が良心の囚人を殺害してきたという報告が発表されてきました。調査者は様々な資料にあたり新しい証拠・数字を掘り出し、この移植濫用の真の性質と規模を明らかにしました。

2016年6月22日、デービッド・キルガー氏(カナダの元アジア太平洋担当国務大臣)、デービッド・マタス氏(人権弁護士)、イーサン・ガットマン氏(ロンドン在住の調査ジャーナリスト)が『Bloody Harvest/ The Slaughter:最新報告書』1を発表しました。この680ページの報告書は、国家が駆動する産業が、国家が公式に認める死刑囚と自主的なドナーに限定された臓器源を数倍も上回る数の臓器を移植していることを示します。

最新報告書は下記の結論を出しています。

  • 169軒の移植認定病院が、政府の義務付ける最低要件を満たすものとして計算すると、年間6万から10万件の移植が行われていることになる2。政府の公式発表の年間1万件とは対象的だ3。これらの病院は2000年以降、合計100万件以上の移植手術を行う許容量を備えてきた4。2007年、1000件以上の病院が移植病院認定を申請5
  • 大量の臓器源は、主に法輪功学習者が占めるが、ウイグル人、チベット人、中国家庭教会も対象。
  • 中国での臓器収奪は、中国共産党が指揮する犯罪であり、軍、国家機関、病院、移植医が実行。

 

イスラエル、スペイン、イタリア、台湾では、国民が中国に渡航し、違法の臓器源による移植を受けることを制限する法律を通過させました

無実の良心の囚人を臓器のために殺害することを譴責する決議案が米下院議会(H.Res.3436)と欧州議会(2013/2981(RSP)7)で通過しています。米国議会、英国議会、欧州議会、カナダ議会で公聴会が行われました。

 

臓器のために中国で殺害が行われていることに、世界のメディアが注目し始めています。

「中国[共産党]政権による、個人の自由を剥奪し、強制労働所や牢獄に監禁し、処刑し、移植のために臓器を収奪するという残忍で非人道的な行為は、理解の範囲を超えるものであり、普遍的に反対され、無条件に停止すべきです」

—米下院議員 共和党 フロリダ州代表 イリアナ・ロス=レイティネン